第452話「クワズイモのすすめ」

写真:クワズイモ、植え替え中その1 クワズイモ

部屋がファンタジー空間になるぞ(リアル話)

まず前提として滅茶苦茶大雑把に分けてクワズイモは2種類ある。クワズイモ(アロカシア・オドラ)とシマクワズイモ(アロカシア・ククラータ)だ。前者がホームセンターなどの比較的規模の大きい観葉植物コーナーに売ってる大きいクワズイモ。イモも葉も巨大化するのはこっち。後者は100均ショップ等でよく見る小さいクワズイモと覚えればとりあえず良いだろう。
そして今から語るのは全てクワズイモ(アロカシア・オドラ)の方なのだ。小さいうちは見分けるのが難しいので大きなクワイズモが欲しくて100均ショップで買うとほぼシマクワズイモなので大きなイモが欲しい人は要注意。下の写真は左がクワズイモ、右がシマクワズイモ。葉の形が違うことに注目すると分かりやすいが小さいうちは以下略。

写真:クワズイモ(アロカシア・オドラ)とシマクワズイモ(アロカシア・ククラータ)

ここから本編。先週以前から計画していたクワズイモを購入することにした。過去にも小型のものをひとつ育成していたが実験と称して埼玉県の野外で越冬できるか試していたところ見事に越冬できず骨になった。観葉植物の中では耐寒性があり低温にも強いと定評のあるクワズイモだがやはり関東ではその冬の天候に大分影響されるようだ。

育成に関してのノウハウは貯まったので次は本育成と称してでかいやつを買おうと観葉植物コーナーがあるホームセンターにむくむくと偵察に出ていたが理想のクワズイモには中々出会えず1年以上が経過した。
でもって今月に入って希望していた10号鉢以上のジャンボなクワズイモが入荷したらしい連絡がホムセンから入りウキウキ気分で見に行ったところ・・・↓

写真:クワズイモ、新入荷

うむ、これは中々見事なクワズイモだ。見事なのだがちょっと細い。実はこのホームセンターには1年以上売れ残っているでかいクワズイモが存在しておりそいつがこれ↓

写真:クワズイモ、生育あんまり良くない

大きさだけならこいつの方が優っているのだがこいつには致命的な致命傷があって、一時期生育が悪くアワレにも死にそうになっておりその時のダメージで芋に大きめの窪みができてしまった。

これがなければ即決だった。二つを並べてもらって大いに迷った結果、以前から売れ残っていた方を購入することにした。理由は色々あるが正直どちらを買ってもやっぱりあっちにしておけばと後悔するパターンだと思うのでここはでかい方を買って後悔しようと思う。

写真:クワズイモ、比較

いずれにせよバイクしかない私にはとても持って帰れないので配送してもらうことにしたが510円と予想外に安くてビビった。しかもタイミングが良かったらしく当日配送の超パワー。なお、イモは9980円。

さて、このクワズイモだが見ての通り1つの鉢に3つの株が収まっており大変窮屈に見える。クワズイモは性質上大きくなると大抵親株から子株、孫株とかが生えてきて複数密集してしまうためこのような状態で売られると考えられる。まずは植え替えの際に分離作業をしなければならないが大きさが凄まじいのでこれまでの中で最も大変な植え替え作業になりそう、なった。

翌日、日曜の朝っぱらからイモの大手術を開始。今はまだ3月で観葉植物の植え替え時期としてはかなり早く多少の心配はあるがしぶとさに定評のあるクワズイモなので多分大丈夫でしょう、知らんけど。小さい株なら植木鉢から真上に引っ張ったりしますがこの大きさと重さでは根がガッチリ張っていたら恐らくイモが折れる。鉢を真横に倒して土を除きつつ取り出すことにした。
そしてイモを取り出してびっくり、根が・・・根が全然ないッッ!!

写真:クワズイモ、植え替え中その2

特に一番大きい親株と一番小さい孫株にいたってはマジで根がない。

写真:クワズイモ、植え替え中その3

葉の生育状況から中くらいのやつは多少根があるのは分かるがこの2つの株は冗談抜きで根がない。どうやって生きてるのこいつら??しかも内部で繋がっていると思ったらそうでもないようだ。この3株は親から生えたものではなく全て単独なのか?それとも繋がっていたものが取り出す時に切れてしまったのか、最早真相は不明だがこんなしょぼい根でこの先生き残れるのかとてもとても心配。ついでにせっかくなので一番大きい親株?の重さを測ったら約7.3kgだった。案外重くなかったかも。

ところでこのアップルウェアーさんのピタっとスノコという商品は素晴らしいですね。大抵は水捌け等のために底に鉢底石を入れるのですが植え替えの際の取り出しや不要な際の処分がかなり面倒でこの商品を知ってからもう石は使わなくなった。

写真:アップルウェアー ピタっとスノコ33型

そして同じブランドに統一したい病の私は鉢も受け皿も全部アップルウェアーさんなのだ。ホムセンなら大抵売ってるしデザインも価格も無難なのだ。
イモの分離さえ終わればあとは大したことないので元肥にハイポネックスさんの大変発音しにくく覚えにくい名前のマグァンプKを入れてとどめにリキダスを混ぜた水をぶっかけて終わり。

ぬう・・・一番でかいやつは鉢が小さかったか。使ったのはクラフトポット30型というやつで一応11Lの容量があるのだが、これ以上の大きな鉢は室内には適さないと考えて採用しなかった。しかもイモが地中で曲がっていたので正しく植えたら地上に出る部分のイモが曲がってしまった。仕方ないね。

写真:クワズイモ、植え替え後その1

あとは4月以降の生育期になって元気になるか見守ることになるのだが既にいくつか問題があってひとつ目は大中の株はカイガラムシにやられている。数は多くないがハダニと同じで繁殖力が強く手強い。見える範囲でティッシュで潰したりベニカマイルドスプレーをかけたが全滅したか怪しい。
ふたつ目は一番大きい株、これもしかしてもう大きな葉は生えてこないかもしれない。というのもイモの頂点が大変尻すぼみになっており小さな茎しか出てこれなそう。
私がクワズイモ好きな理由は巨大な葉が生えてくることなのでこれは盲点だった。ひょっとするとこのでかいやつは寿命なんだろうか。調べたけどクワズイモの寿命の情報なんてほとんどないな・・・本格的に暖かくなってからじゃないと分からんな。
やっぱり見た目が元気な右の鉢を選ぶべきだったか。でもうそうするとやっぱり左の大きなイモの鉢にするべきだったとか後悔しそうなのでどっちを選んでも私は後悔しただろう。

最後に部屋に得体の知れないでかい植物が来たことでちょぅとシュールになったな。でかい葉が生えてくれば非日常的なファンタジー空間になる。本格的な春が楽しみすぎる(期待)

写真:クワズイモ、植え替え後その2

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