第494話「V-RODのガソリンタンクからガソリンがじわじわ漏れる-その3-修理完了」

第494話「V-RODのガソリンタンクからガソリンがじわじわ漏れる-その3-修理完了」 バイク

ようやく修理開始

去年の4月に発生したV-RODのガソリン漏れだが今月に入ってやっと修理することができた。遅れた原因として必要なパーツが挙げられる。今回壊れたというか亀裂が入ったエルボはフューエルモジュールASSYの一部である「フューエルポンプ フランジ アセンブリ(部品番号75272-07)」という部品で購入価格は26214円とそこそこ高く、当時から今に至るまで注文住宅購入の余波でキョウヤ家の財政は火の車状態でとてもじゃないがバイクに金を出している場合ではないあるさま!

それが今年に入って予算の都合がついたので注文後アメリカからはるばる海を渡って1ヶ月くらいで届いた。

画像:V-RODのフューエルポンプ フランジ アセンブリ(部品番号75272-07)

作業自体はガソリンタンクの中からフューエルモジュールASSYを取り出してパーツを分解→エルボが壊れた本体を交換してパーツを組み付け→ガソリンタンク内に戻す。という内容で決して技術的に難しい作業ではないはず。

しかし、ガソリンタンク内にどっぷり浸かってるポンプを取り出して作業するということはガソリンまみれになることは確定的に明らか。

マジ怖いガソリンまじ怖い。日本の義務教育を受けている人間ならガソリンの恐ろしさは分かっているであろう。今まで色んな作業を行なってきたがこの作業に関してはマジ震えてきやがった・・怖いです;;

実際の作業

まず応急処置のために行ったパテを除去しなければならない。結局このパテで亀裂を塞ぐ作戦は失敗に終わり多少漏れが減ったもののパテの下からじわじわガソリンが漏れ出してくるので解決にはならなかった。

画像:ガソリン漏れの対応として盛られたパテ

既にパテが硬化してから1年以上経過しているため完全に固まっており取り除くのは難儀した。とりあえずドリルで穴開けて脆くなったところに貫通マイナスドライバーをタガネ替わりに当ててハンマーで叩く!という力技で少しずつ破壊していった。

結果的にパテは除去できたがパテが充填されたフューエルホースは使い物にならなくなった。

画像:パテを除去

仕方ないのでこれも別途注文することになって6388円とホースのくせにやたら高くてビビる。国内に在庫はなくまたアメリカから半月くらいかかって届いた。送料のせいだなこれ・・。

画像:フューエル ライン、プレッシャー(部品番号61504-07)

次はいよいよガソリンタンク内のポンプよろしくフューエルモジュールASSYを取り出す作業に入る。これがまた結構面倒で事前に色々取り外さなくてはならない。マニュアルだとだいたいこんな感じ。

  1. フューエルポンプコネクターを外す(ポンプが起動しなくなる)
  2. エンジンを始動してフューエルラインに残ったガソリンがなくなり停止するまで待つ
  3. エンジン停止後に再度スターターを押してガソリンを完全に取り除く
  4. 右サイドカバーからマキシヒューズを取り外す
  5. エアボックスを取り外してバッテリーからマイナス端子を取り外す
  6. フューエルモジュールの取り外しを開始

念のため引火した時のことを考えて消火器を用意。

画像:念のため引火した時のことを考えて消火器を用意

取り外し自体は金属製のトッププレートについてるボルト6個を外せば引っ張り出せる。

画像:ガソリンタンクから金属製のトッププレートを外す

気になっていたガソリンの浸かりっぷりだが既に残量が少なかったようで大してガソリンまみれにはならなかった。助かったぜ。

画像:ガソリンタンクから取り出したフューエルモジュールASSY

でもって一度各パーツを取り外して新しいフランジと交換するのだが、巨大なCリングはスナップリングプライヤー持ってるのでなんとかなったが黒いホースを留めているバンドが不可逆のタイプで再利用ができない。

画像:黒いホースを留めているバンドが不可逆のタイプ

またオレンジ色のホースが滅茶苦茶硬くて外れずカッターで少々亀裂を入れたので一旦作業を中断。

画像:オレンジ色のホースが滅茶苦茶硬くて外れずカッターで少々亀裂を入れて外す

翌日、バンドならホームセンターでも手に入るのでカカッっと購入。ホースの径はそれぞれ15φと12φだったので10~16mm対応のバンドを買ってきた。パーツも揃ったのであとは組み上げるだけ。

画像:購入したバンドで取り付け

これをガソリンタンクの中に戻して終了。外したエアボックスなどを取り付けてエンジン始動の後にガソリン漏れがないことを確認。

ーーーー終ーーーーー

と言いたいところなのだが、今回のエルボの亀裂だが原因は-その2-で記述したが根本的な原因が解決していない。繋いでいるホースに柔軟性も遊びもほとんどなくプラスチック製のエルボには常に上向きのテンションがかかっているので振動や経年劣化でまた同じことが起こるのでは?と思っている。エンジン側の接続部は金属なのになんでタンク側はプラスチックにしたんかな。

ホースもよくあるゴム製のある程度柔軟性を備えたものかと思ったがエンジンのクランクケースの真上に配置するための高温対策なのか形が固定されているプラスチック製である。同じ径のインジェクション対応のガソリンホースがあればと探したけどないのよね。

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