第500話「アドレス110(EBJ-CE47A)のブレーキシュー交換」

第500話「アドレス110(CE47A)のブレーキシュー交換」 バイク

前置き

日々の通勤や買い出しで大活躍状態のアドレス110のブレーキシューを交換しようとしたら誰も作業解説している人がおらず困ったので私が解説することにした。
2015年発売のバイクだぞ、普通いるだろ、解説してる人。動画でもブログでもなんで誰もいないんだよ、解説はどうなってんだ解説は。分かってんのか!?ブレーキパッド交換じゃねえ、ブレーキシューだっつーの。
なお、サービスマニュアル持ってればネットの解説など頼る必要はないが持ってないのだ。そこまでいじるバイクじゃないしと本体購入時に買うのをケチった。

揃えるアイテム

  1. 10mmソケット:マフラーのスタッドボルトのナット用
  2. 14mmソケット:マフラー本体の固定ボルト用
  3. 22mmソケット:リアアクスルナット用。超絶固い。
  4. 14mmスパナ:本来スパナなんぞ使うもんじゃないがリアブレーキアジャストナット用。指の力に自信がある人はなくても良い。
  5. レンチ用のエクステンション:100mmくらいは欲しい。ないとスタッドボルトのナットが外せなくて詰む。
  6. スピンナハンドル:ブレーカーバーともいう。リアアクスルナット用。ソケットレンチじゃ厳しい。
  7. トルクレンチ:なくてもなんとかなるが自分で整備する人は持っておいた方が良い。
  8. タイヤ留め:なくてもなんとかなるはずなのだがあると安心。
  9. ブレーキシュー:キタコの安いやつにした。
  10. マフラー用ガスケット:なくてもなんとかなる。マフラー取り外す場合は交換推奨品。
  11. 液状ガスケット:なくてもなんとかなる。ケチってマフラー用ガスケットを交換しない場合は欲しい。
ソケットとスパナ
ブレーキシュー、マフラー用ガスケット、液状ガスケット

マフラー用のガスケットはキタコ。液状ガスケットはデイトナの高耐熱シリコンガスケットを使用した。
スピンナハンドルは個人的に絶対欲しい。私のアドレス110のリアアクスルナットが固過ぎるからだ。ソケットレンチでは強度的に不安。スピンナハンドルでも先端が壊れるかと思った。

マフラー取り外し

マフラー取り外し

センタースタンドを立てる。スタッドボルトのナットを外す。O2センサーの配線がクリップに留められているのでそれも外す。

マフラー本体のボルトを外す

マフラー本体のボルトを外す。O2センサー本体は外さなくても良い。というか熱で固着してて外れない。

リアアクスルナットを外す

リアブレーキアジャストナットをブレーキを握らなくても効いてくるくらい締めまくる

まずリアブレーキアジャストナットをブレーキを握らなくても効いてくるくらい締めまくる。指でも最初はなんとかなるが締めれば締めるほど固くなるのでスパナがあると便利。

リアブレーキレバーを握った状態で固定

リアブレーキレバーを握った状態で固定。ブレーキロックを使うかそれがないならタイラップやロープで縛る。
※2021モデルからこのブレーキロックはアワレにも廃止されたらしいぞ。

スピンナハンドルで反時計回りにアクスルナットを外す

センタースタンドからサイドスタンドにしてスピンナハンドルで反時計回りにアクスルナットを外す。画像はホイールを外した状態。個人的にこの作業のクライマックス。詳細は後述

ブレーキシューを交換する

古いブレーキシューを取り外して新しいブレーキシューを交換

アクスルナットを外せれば最早勝ちは圧勝なのでさっさとホイールと古いブレーキシューを取り外して新しいブレーキシューを交換する。

古いブレーキシューの減りを新品と比べてみる

念の為古いブレーキシューの減りを新品と比べてみたがなんか思ったより減ってない。24000kmくらい乗ってるんだけどな。インジケーターにも余裕あったから何でだろうと思ってたが何でだろう?スズキ純正のブレーキシューはとんでも耐久力なのか??
なお、新しいブレーキシューはリアブレーキアジャストナットを調整しながら組み付けるのだ。スプリングがついている問題でちょと組み付けはやっかいだがパワーでなんとかなる。

ホイールの組み付け

トルクレンチで規定トルクで締め付ける

アクスルナットは重要なのでトルクレンチで規定トルクで締め付けるのだ。規定トルクはサービスマニュアルに記載されているのだが私は持っていないのでネットで検索→なんでどこにも載ってないんだよえ———っ!!・・この車種情報無さ過ぎでしょそんなに人気ないの??
仕方ないのでアドレスV125の120Nmを採用した。

マフラーの組み付け

ガスケットを新品に交換してとどめに液状ガスケットを塗って組み付ける

ガスケットを新品に交換してとどめに液状ガスケットを塗って組み付ける。ちょっと盛り過ぎたかな・・。
なお、マフラーのボルト類にも規定トルクはあるがここはもう良いや。排気が漏れてないならOKで。

リアブレーキの調整

組み付けが全部終わったらリアブレーキアジャストナットを回してリアブレーキの遊びを調整する。アドレス110の遊びの範囲は15〜25mmらしいぞ。ブレーキがしっかり効き離した時に引きずりもないことを確認して作業終了。
以下、作業の感想というか愚痴。

リアアクスルナットが固過ぎる

ちょとsYレならんしょこれは・・?もうね、おかしいよこれ。以前ライコランドでタイヤ交換した時に整備員の兄ちゃんどんだけ固く締めたんだこれ?ちゃんと規定トルクで締めたのか?禁じられた力のゴリラパワーで締めたんじゃないの??「これが俺の最後の力だ———っ!!」て感じで回そうとしてもビクともしない。

Ko-kenのスピンナハンドル

使っているのはKo-kenのスピンナハンドルだが先端のピボット部分が壊れるのではと生まれて初めてほんの少しだがビビった。ソケットレンチじゃ間違いなく無理。このままでは12ポイントのソケットも舐めそうな勢い。持ってないが6ポイントの方が良さそう。

マジ固いこのナットまじ固い。ブレーキ完全固定してるのにタイヤがずるずる後ろに回るくらい固い。タイヤ留めがあれば安心だが私は持ってなかったのでタイヤ留めになりそうなものを下に置いた。タイヤ留めの必要性を痛感。あまりに固いので「もしかして逆ネジなのでは?」と疑心暗鬼になったくらい固い。

実はこの作業、去年にやろうとしたがあまりの固さに諦めた。今回は事前に潤滑剤スーパーゾイルスプレーを塗布して緩みやすく対策したがそれでもクッソ固い。結果的になんとかなったけど2月の真冬の時期なのに汗かいたわ。

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