いきなり結論
ショートステーのやつはV-ROD(VRSCAW)にはダメだった。
ショートステーで問題がなく、黒色かメッキの質にこだわりがないのなら超絶コスパ高い。
前置き
もういつ頃かは覚えていないが右ミラーの鏡面に傷がガリガリっとついた。ついでに16年近く青空駐車でカバーかけているとはいえ雨風にさらされていたので頑張って手入れしてきたけどクロームメッキに点錆が出まくってる。

そんなわけだから以前から交換したいな〜と思ってはいたのだがマジ高いハーレーの純正ミラーまじ高い。2003年から採用されているテーパー・ミラーてやつ。片方で定価9,624円とかする。左右セットだと19,248円。哀れな貧弱一般人は「なんでバイクの鏡がこんなに攻撃力を持っているんだ」と絶望になる。
もっと安い社外ので良いじゃんと思うだろうが浅はかさは愚かしい。私のV-RODのカスタムコンセプトのひとつは「ノーマルの姿を崩さない」という決まりがあるので純正と形状の違うミラーは採用したくない。
そこで白羽の矢が立ったのがAmazonで売られているハーレー純正そっくりなパクリミラーというわけだ。
純正クオリティすごいですね
マジ安いAmazonのパクリミラーまじ安い。複数のストアで売られているが左右セットで3,000円前後。正確なところは不明だが多分恐らく全部同じ物じゃないかと考えられる。
左右で19,248円の商品が3,000円台で買えちゃうんだから純正はどれだけぼったくってんだよと言わざるを得ない。そしてその激安ミラーはやってきた・・・だが。

左が純正、右がパクリ。もう箱開けて見た瞬間失敗したと悟った。もうね、クロームメッキの質が純正と比べて明らかに劣る。
これじゃあホームセンターの水道コーナーのメッキの方が遥かにクオリティ高いよ。
純正はメッキ表面が滑らかで映り込む像がハッキリしているがパクリの方は下地処理が甘いのか全体に妙な歪みがあり結果としてメッキに映り込む像もぼやけたような姿になる。
ハーレーダビッドソンの純正パーツはクロームメッキのクオリティの高さに定評があるがやはり圧倒的に流石って感じ。というか3,000円台の商品で純正並みのメッキの質を出すなんて不可能っスね。
だがこれは近くで見た時に分かるレベルなのでまだマシ。
ショートステーだった
問題はミラーのステーにあった。これショートステーだわ。なんか短いなとは思ったがV-RODに取り付けて初めてやべーぞということに気付いた。ショートステーになりミラー本体の位置が下がったことによりレバーを操作する際にモロに指がミラーに当たるようになってしまった。

これが純正ロング。

こっちがパクリショート。
咄嗟のブレーキとかする際にこれは致命的な致命傷。ミラーに指が当たり操作が遅れましたという事態になる。やべぇよ・・・やべぇよ・・・。メッキの問題はまだ目を瞑れるがこれは命に関わるのでまずい。
Amazonにある他の純正タイプミラーも調べて見たがこいつら全部ショートだわ。何故かロングがひとつもない。酷いのになると商品名にロングって記載されてるのにレビューに「ショートじゃねえか」とか書かれてるものがあってもうだめ。
ところがこのショートステー問題に関して言及しているレビューがあまりない。V-ROD以外の車種では問題は起こらないのだろうか?ここでひとつ浮かんだのは「純正でロングステーを採用している車種は少数派なのでは?」ということ。
だとしたらAmazonで売られているパクリミラーがほぼショートステーなのも納得がいく。俺はよ〜V-ROD乗りだからよ〜、他のファミリーのミラーのステーがショートかロングかなんて知らないんですわ。
そもそもハーレーは何故ミラー本体とステーを分離できる構造にしないのか?現在のハーレーのミラーは位置調整がゆるゆるになっても再調整すらできない不親切設計である。こういう小さい不満が積もり積もって愛想つかされるんだぞ分かってんのか?
とにかくこのままではやばいのでなんとかしたいのだが幸いこの商品には写真のようなスペーサーが付属している。

これを間に挟めばステーの高さをアップできるのでは?と喜び表情になる。早速スペーサーを挟んで取り付けるのだが、ぐわっ、今度はステーのボルトの長さが足りずステーを固定できない。このスペーサー何に使うんだよえ———っ!!
こうなったらこのスペーサーを半分に切って装着すれば稼げる高さは本来の半分だが取り付けはできるはず。でもって諦めも悪く試してみたのだが・・・やっぱり高さが数mmアップした程度では焼石に水で普通にミラーに指が当たって終了。
最終手段としてミラーをハンドルの下に取り付ける方法も考えたがあの位置はネイキッドやストリートファイターとかなら似合いそうだがV-RODには個人的にまったく似合わない。万策尽きたぞ。
救世主ドラッグスペシャリティーズ(Drag Specialties)
それではロングステーを採用しているモデルは大人しく純正のバカ高いミラーを買うしかないのかと諦め表情になるが案外そうでもない。
ハーレーは歴史が長いだけあって社外パーツを販売するメーカーも多くその中のひとつドラッグスペシャリティーズは純正パーツをOEMで販売してたりするので純正パーツと同じものをちょっと安く購入できたりする。
私のV-RODの2回壊れたリアストップランプスイッチもドラッグスペシャリティーズのOEMだ。品質大丈夫なんですかねえ・・・。
というわけでドラッグスペシャリティーズのOEM純正タイプミラーは左右セットで15,200円。うん、本当にちょっと安くなったね。


実際にパクリミラーと比べるとクロームメッキの質の違いが良く分かる。
左がドラッグスペシャリティーズ、右がパクリ。左は全体的に滑らかだが右は明らかに映り込みのジャギーが粗くなっている。やっぱり安いやつは下地処理がダメなんだろうな。

流石にドラックスペシャリティーズは格が違った。
「存在があまりに大き過ぎた」「これじゃ何も出来ない」
メッキの質は私が見る限り純正とまったく遜色ない美しい仕上がりだ・・・。
と思ったんだが、なんかやっぱり純正より若干劣るかも。ドラッグスペシャリティーズてめえ!
ところで差額でパクリミラーが買えてしまうあたりメッキの質が低いとはいえどんだけ安いのこれ。
まとめ
ショートステーで問題がなく、メッキの質にこだわりがないのならAmazonで売ってるハーレーダビッドソン純正タイプミラーは圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。特にメッキではないブラックならメッキの質の問題も関係ないのでクッソお買い得。一体どこで作ってるんだこれ。なんでロングステーがないんだよ。
余談だがこのアホみたいに安いミラーはAmazonだけでなくヤフーショップや楽天とかでも普通に売られている。勿論ロングステーはない。舐めとんのか。

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